ポルトガル

その4ユーロの遣い道





Ola〜、ユキです!

最近旅のお金の話をするときによく驚かれることがあります。

私たちの世界一周の資金、一般的なものよりもだいぶ安いみたいです。

理由は宿泊費と食費なのかな?

宿はよほど口コミが悪くない限り予約サイトで最安値の部屋を。

食事はローカル食堂or自炊で。

節約を頑張っていたわけではなく、それが私たちのスタンダードだったんですけど‥

ストイック〜!とか倹約家〜!とか言われますが実際どうなんでしょう!

今度使ったお金の記事も書いてみようかな、なんて思ってます。

 

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旅人命名“カロリーモンスター”

ポルトといえばポートワイン、鱈の塩漬け、イワシ、ビファーナ(肉を挟んだサンドイッチ)、など名物がいっぱいあります。

もうひとつ、実は忘れてはならない料理があるのです。

それが「フランセジーニャ」という料理。

またの名を「カロリーモンスター」といいます。

 

たびにこ
たびにこ
やばいネーミングだね

 

カロリーモンスター。

名前だけでも胃もたれしそうです!

 

「ポルトガルに行くならぜひ食べてね」

ポルトガル在住の友達におすすめされた我々。

詳細は聞いていません。

実際に食べに行ってみることにしました!

 

このフランセジーニャはポルトで生まれた郷土料理とのこと。

あちこちのお店で見かけることができるのでお店探しに苦労することはありません。

おすすめをしてくれた友達からお店の指定はなかったので、適当に入ってみることに。

 

席に着くなり、でかでかと写真がお出迎え。

これがフランセジーニャというものらしい。

うほ〜!見るからにジャンキーではないですか(´;∀;`)

これをひとつと、ワインを一杯ずつ頼むことにしようね!

 

こんななみなみ注がれたワイン一杯が1ユーロなんだから驚きです。

(サイゼリヤより安い‥\(°Д° )/)

いいのか?!ポルト!それでいいのか?!

 

カロリーモンスターってどんなんだろうね〜♩

ポルトガルに入ってからほぼ毎日自炊の私たちは期待で胸がワクワク♩

 

しかしばらくすると運ばれてきました。

どどーん!!

 

うん、写真とは少し違う気もするがよしとしよう!

えーっと‥‥

どこからツッコみましょうか!笑

まず上にかかっている白い物体はチーズ!

目玉焼きとチーズとまわりのポテトフライに覆われて何がなんだかまったくわからない状態。

 

カロリーモンスター

しょっぱなから高カロリーな雰囲気ムンムンだぜぃ(`・∀・´)

 

とりあえず食べてみよ〜!

一口目、うん!予想通りのお味!

ソースがトマトデミグラスソースで、肉感がすごい。

感動するほど美味しくもないけどまずくもないよ、って感じです。笑

 

半分に切ってみると、こんな感じでした!

わお!見た目は全然美味しくなさそう!笑

下から順にいきますね。

・パン

・ハム(4層)

・ベーコン(4層)

・トマト

・豚肉ステーキ

・牛肉ステーキ

・パン

・チーズ

・目玉焼き

・ソース

・フライドポテト

 

肉という肉をパンで挟みまくって上に目玉焼きとチーズをとろ〜りとコーティングして、その周りをフライドポテトで隙間なく敷き詰める!

一皿にこんなにも高カロリーな食材たちがぎっしり!

まさにカロリーモンスターの名にふさわしい食べ物でした(`・ω・´)

 

ちなみに友達から

「二人でひとつでいいからね!」

と強めに助言をもらっていたので二人で一皿にしたけど‥

 

食いしん坊二人なのであっという間に完食。

(ポテトが揚げたてじゃなかったのがマイナスポイント‥)

 

料 理 名:フランセジーニャ
お   店:O FORNO DOS CLERIGOS
値   段:12〜13ユーロほど
おすすめ度:★★☆☆☆

 

食いしん坊さんは一人一皿にチャレンジしてみてください\( ˆoˆ )/

 

ポルトで一番有名な書店へ!

カロリーモンスターを食べて満腹になった我々は再び町歩きへ。

ポルトにはハリーポッターの作者J K ローリングさんが通いつめていた本屋さんがあるのだとか。

ものすごく綺麗で「世界で三番目に美しい書店」の称号をもらったのだそうです。

 

インスタで見ていた画像はこんな感じ。

 

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ユキ
ユキ
こりゃ〜やべーぜよ〜

 

とっても気になる!

行ってみることにしましょう〜!

 

 

 

るんるんるんるん♩

 

 

 

ん?

バウチャー?

4ユーロ?

 

 

 

ユキ
ユキ
まさか‥‥‥

 

 

本屋さんなのに入場券が必要なんですか〜〜〜〜?!!!

 

ユキ「お金かかるんだって‥どする?」

のり「ゆきに任せるよ」

 

おうっ!任せないで〜〜〜!!

 

中には入りたいけど4ユーロは高すぎる‥

4ユーロ、二人で入ったら8ユーロ、1000円かぁ。

自然大好きのりはこういった建築物系にはまったく興味がない。

じゃあ一人だけ入るか?

いや!一人で入っても楽しくないし‥うーん。

4ユーロかぁ〜‥うーん。

 

どうしようかなどうしようかなと悩んでいると

「どした?」って顔でこちらをじーっと見つめてきたガードマンさん。

 

恥ずかしくなって退散しました。

うん。

 

結局行きませんでした。

たぶん私が今そういう“観光地”みたいなところに行きたいのって、感動したいからなのかな。

うまく言い表せれないけど、今まで旅をしてきてどこどこに行きたい!っていう本当の意味でのwantじゃないような気がして。

 

「ハリーポッターの書店には呼ばれてなかったんだな」

そう思って諦めることにしました。

 

もちろん旅資金に余裕があれば行ってたと思います!

でも今じゃなかったんだろうね。

 

ちなみにですけど、この4ユーロのバウチャー(入場料)は

この書店で本を買うときに4ユーロ割引券になるそうです。

なので本を買えば実質入場料は無料。

 

ハリポタの書店には行けなかったけど、街を歩いてるだけでポルトは楽しい。

あと数日もしたらこの国ともお別れだ。

あっちに行ったりこっちに行ったり。

もう習字道具は持ち歩いていなくてバスキングはできないけど

もしバスキングをやるならこの場所がいいね〜

なんて話をしながらてくてく。

 

私たちがヨーロッパinしたのは4月のギリシャ。

ポカポカと暖かくて、あっという間に夏がやってきた。

南スペインで迎えた真夏は肌が焼けつくくらい本当に暑くて。

そのあとに移動したクロアチアもまぁー暑くて。

夏休みプールに通いつめた小学生並に黒んぼになって。

毎日クロアチアのスプリットで路上に出て習字バスキングやったなぁ〜って懐かしくなっていた時でした。

 

どこからとなくトランペットの演奏が聴こえてきました。

ん?これは‥‥?

 

素人の私たちでもわかるほどの素人演奏!

めちゃくちゃ下手っぴだ!笑

すごい〜へたっぴだね〜

どんな人が演奏してるんだろうね〜

のりと二人笑いながら音の鳴る方へ導かれていきました。

 

そしたら演奏していたのはなんと、ひとつのご家族でした。

お父さんとお母さんと、7歳くらいの子供。

 

さっきまで下手くそだって笑って本当にごめんなさい。

一生懸命演奏する姿に一瞬で心を掴まれて‥

 

演奏をしていたその家族と実際に話をしたわけではない。

でももしかしたら難民のご家族なのかな‥

その風貌から勝手にご家族のバックグラウンドを想像してしまって胸が苦しくなりました。

 

一曲が終わり、私たちが前を通り過ぎる時に2曲めの演奏が始まりました。

曲は2017年ヨーロッパで大流行していた“Despacito”でした。

 

このご家族とその曲のミスマッチさが私の心にズドーンと響きました。

実際にバスキングをやっていたからこそわかるんです。

自分たちが好きなことだけをやっていても人は集まってこないってこと

お金を出してくれないってこと

お金を出すか出さないかはオーディエンスが決めるってこと

演者はオーディエンスによかったと思ってもらうために試行錯誤を続けるんだってこと。

 

ラテンミュージックなんて1ミリも接点がなさそうに見えたご家族が、ヨーロッパの若者ウケする曲を選んで一生懸命練習したのかな‥

その姿を想像しただけで心にぐっとこみ上げてくるものをこらえきれなかった。

 

一度はそのご家族の前を通り過ぎた私たち。

だけどやっぱりそのままその場を去ることができなかった。

のりにチップをあげてもいい?と聞くと

のりも私の気持ちをわかってくれていたみたいで

ユキがあげたいだけあげたらいいよ、と言ってくれました。

 

英語で話したらいいのかな

ポルトガル語で話したらいいのかな

ポルトガル人にもヨーロッパ圏の人にも見えない彼らにどう話しかけたらいいのかわからず、私がかけた言葉は日本語の「頑張ってください」でした。

それが一番心をこめれると思ったからです。

 

そしてさっき書店の入場料になるはずだった4ユーロを

代わりに彼らのチップボックスにそっと置いていきました。

 

「感動したいから」に4ユーロは出せなかったけど

彼らの演奏する姿に「感動したから」私は4ユーロを出しました。

 

 

世界一周した中で特に心に残ってることがいくつかあります。

インドでサイクルリクシャーのおじさんとのやりとり。

ウクライナで傷心の私たちを笑顔にしてくれた家族との出会い

クロアチアでのダミルさんネノさんの優しさ。

ドイツで「二人目のお母さんと思ってね」と言ってくれたメリッケちゃんファミリー

 

そして路上で見かけた今回のバスキング家族の姿もまた。

思い出すと今でもウルウルする心に残る出来事のひとつとなりました。

 

あのご家族が元気に冬を乗り越えて、今でも仲良く笑っていますように。

 

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POSTED COMMENT

  1. ブンタカ より:

    フランセジーニャ・・・美味しそう (*´﹃`*)ジュルリ(笑)
    おっちゃんなら、一人でペロリといけそう!! ← だから太る!
    世界で三番目に美しい書店は残念でしたねぇ~・・・
    トランペットを演奏されてたご家族、きっと生活が大変なんだろうけど、本当の処はどうなんだろう?
    でも、ユキさんの気持ちは、きっと伝わったと思いますよ♪

    • YukiNori より:

      ブンタカさん
      フランセジーニャ、味はそんなに感動するものでもなかったですけど、話題性は抜群ですよね(*^^*)
      トランペットのご家族はあの演奏する姿を実際に目にするとブンタカさんも思わず駆け寄ってチップを入れてるはずです♩

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