土日がやってきた。
この日私たちはNoriの職場友達の日本人ゆりさんと一緒にウォリックの隣町であるスタンソープへ行くことにした
目的は三つ。
一つ目はワッフルを食べること。
二つ目はアイスクリームを食べる事。
三つ目はアジアンショップで買い物をすることだ。
オーストラリアは広い。隣町へ行くまでに車で一時間近くかかった。
ウォリック側から入ると、右手に大きなリンゴの看板が見えたらスタンソープとのこと。
朝食をとっていなかった私たちは、まずワッフル屋さんを探すことにした。
住所を頼りに車を走らせる。
オーストラリアのGPSは受信が遅いのか(?)スマホのナビ通りに進んでもなかなかたどり着かない。
ここかな〜?ここかな〜?と15分ほどウロウロしただろうか?
目的のワッフル屋ではなかったが、営業している雰囲気のいいお店を発見した。
看板にはワイン・チーズの文字。
ここスタンソープはワインの有名な産地らしい。
店先には4〜5人のオージー。
久しぶりに見る“人”。走行車でもなく自然でもなく牛さんでもなく“人”。
私たちは駐車場に車を停め、ワッフル屋さんについて尋ねることにした。
4〜5人のうち一人を除いて、皆車に乗り込みその場を去って行ったので、私たちはその店主らしき男性に声をかけた。
『Hello』
挨拶だけの私たちに対し、ニコニコで何やら色々話し始める男性。
『Hi, ようこそ!君たちはどこから来たんだい?おージャパンか!ワーホリかい?そうかい!ようこそ!とにかく中に入ってくれ、案内するよ!うちはワイン工房をやっていてね、色んな種類の美味しいワインがあるんだ、見てくれよこのワインは○○賞を受賞したものなんだぜ、さぁ甘いのとドライなのどっちが好みだい?』
という感じでマシンガントークを続ける。
あ、結構です、と断る間もなく試飲カップに甘口のワインを3人分注いでいく。
プラスチック製の試飲カップがワイングラスの形になっていてなんとも可愛いらしい。
あ〜…道を聞きたいだけだったのに、これは買わされるパターンかなぁ〜
ワインなんてNoriがいつも買ってる激安のが家にあるからいらないのにな〜
一口飲んだらNoriに断ってもらって(Yukiはチキン)
さっさとお店を出てワッフル屋さん探しの続きをしよう。
そう思っていた。
しかし最初に出された黄金色をしたワインを口に含んだ瞬間、私は目を見開いた。
・・・美味しい!!!!!
マスカットの甘みが凝縮されていてそして微炭酸!なんとも上品な口当たり!!!
その一口ですっかりそのワインに魅了されてしまった私は、次から次へと出される試飲のワインを一滴も残さず全て飲み干した。
隣には楽しそうにワインと同じく試食に出されたチーズを口にするゆりさん。
Noriはコレは買うことになるぞと思ったのか店内の撮影を楽しんでいた。
結局5〜6種類のワインとチーズを(喜んで)試飲試食させてもらい、後に引けなくなった私は一番最初に飲んだマスカットの甘さが最高に美味しかった白ワインを12ドルで購入。
いつもは4L 11ドルの安いワインしか買わないNoriだが、この日は翌日が私の誕生日ということもあり、快く買うことを許してくれた。
明日お誕生日に乾杯するのが楽しみだな〜♡
って、忘れるところだった!おっとっと。
『ワッフル屋さんを探してるんですけど知ってますか?』
本来の目的を忘れてただワインを買ってその場を立ち去るところだった…いけないいけない。
『ワッフル?なんだそれ?何?ワッフゥ?あ〜!ゥワッフォゥか!』
…ワッフルの発音が難しいことを知った。
『ゥワッフォゥ屋ならここからまだ15分ほど先だ』
私たちにワインを売るだけ売るとその店主は次に入ってきたお客さんに私たち同様の接客をし、同じように試飲の準備を始めていた。
想定外のお買い物ではあったが、商品は“本物”だったし店主も自信を持ってそれを売っていた。
だからこそ嫌な気はしなかったし、気持ち良く購入できた。
この店主、プロだな。
もしもここがご近所だとしたら、月一くらいで通っていたかもしれない。
いい出会いだったなと思う。
ワイン醸造所 Severn Brae Estate というそうだ。
https://www.winecompanion.com.au/wineries/queensland/granite-belt/severn-brae-estate
最後に記念撮影。
ワインの樽が何ともいい味を出している。
店を後にし、結局詳しい情報を得られぬまま、再度スマホのナビを頼りにワッフル屋さんを探すことにした。
最新情報をお届けします
Twitter で旅するにこいち @夫婦世界一周(完)をフォローしよう!
Follow @tabinico_world