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はいさーい、旅するにこいちのユキ(@tabinico_world)です。
2年間の夫婦で世界一周を終え、夫の地元である沖縄に家族総出で移住して早4ヶ月が経ちました*
そんな私たちは世界一周に出発するずっと前から「沖縄で家族経営のカフェを開く」ことを目標としてきました。
12月に無事自家焙煎コーヒー豆を販売するオンラインショップを始めることができたわけですが(実店舗はまだ叶っていません;_;)
今日は旅ブログを休憩して少しばかりコーヒーのお話をさせていただけたらなと思います。
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知らない人は驚く、私たちの努力
先日、東京に住む古くからの友人夫婦とLINE通話をした時のお話。
電話がかかってきた時、私たちはちょうど“欠点豆の排除作業”をしているところでした。
実際に作業内容を見てもらった。
と、とっても驚かれたのです。
普段当たり前のように(しかし死ぬほどめんどくさいので本当はやりたくないw)この欠点豆のハンドピック作業をしていたので、そう言ってもらえてなんだかすごく嬉しかった!
今やコーヒーはコンビニで一杯100円で飲める時代。
しかもコンビニコーヒーが出始めた頃はまずくてとても飲めたものじゃなかったけど、今では味も落ち着いてきていて美味しいとすら思える。
100円で手軽に手に入るようになったけど、みんなコーヒーの裏側はきっと知らない。
欠点豆という忌々しい存在
コーヒーの中には欠点豆と呼ばれるものが存在します。
サイズが未熟だったり、形がいびつだったり、一番おぞましいのがカビが生えてたり虫に食われているもの。
10近くの種類があります。
例えば‥
▷▷貝殻豆、欠豆
焙煎時に火が通りやすく焦げてしまい味の均一性を崩してしまう原因に。
▷▷死豆
一見通常の豆に見えるこちらの死豆。成熟はしたけれどなんらかの理由で死んでしまった豆。判別が難しいけれど、特別美白なものを見つけたら即排除!
▷▷潰れ豆
乾燥の過程で潰れてしまったもの。こちらも貝殻豆同様、味にそこまで影響は与えませんが、均一に焙煎されないため排除しています。何より形が美しくないものは排除、排除、排除です。
▷▷カビ豆、虫食い豆
これが一番の大敵!虫に食われたところからカビが発生していってます。本当におぞましくて、発見するたびに鳥肌がたちます。
この虫食いカビ豆は、まさにカビ臭がしたり強烈なエグミを発したりと非常に厄介な存在です。
欠点豆のお味は‥
この欠点豆、忌々しくないですか?(´;ω;`)
私は有名コーヒーショップの出身ですが、カフェの店頭に立って仕事をしていた時には欠点豆の存在は座学で知りながらも実際に見たことはありませんでした。
「欠点豆というのがあるのかぁ、へぇ〜。」
この程度だったのが、あることがきっかけで意識がガラッと変わりました。
それはお世話になっている大阪の有名なカフェの社長さんに会いに行った時。
その社長さんはカフェを始めようとする私たちのことをとても気にかけてくれて、コーヒーを試飲してくださいと勝手に郵送しても、快く飲んでは細かい感想まで丁寧にくださるような方。
せっかく会いに行くなら、社長さんと一緒に試してみたいことがありました。
それが、欠点豆の試飲。
今まで捨てずに取っておいた欠点豆のみを一気に焙煎し、それを恐る恐る飲んでみた。
(あのおぞましい虫食い豆を口にするって考えただけでも鳥肌がたった)
すると・・・
香りは主張の少ないコーヒー。
最初に口に含んだ瞬間も主張の薄いコーヒー。
そして徐々に口の中に広がっていくエグミ、いやな酸っぱみ、臭み。
これらはコーヒーが冷めるとさらに強く主張してくるようになります。
よく耳にする「コーヒーの苦味や酸味が苦手」という言葉の正体ですが‥
原因は間違いなくこの欠点豆です。
安いコーヒーを飲んだ時、熱々のうちはまだゴマかすことができますが
冷めていくと徐々にそのいやな正体があらわになっていくんです。
冷めたコーヒーって苦いですよね‥
そしてとんでもなく酸っぱいですよね‥
この“酸っぱみ”は、いわゆるコーヒー紹介の際に使われる“酸味”とは全くの別物だと考えていただきたいです(・ω・` )
コーヒーの“酸味”は、コーヒーの実フルーツ本来の酸味。
ですが多くの人のいう「コーヒーの酸っぱいのがきらい」の“酸っぱさ”は、欠点豆からくる“酸っぱさ”ですから。
のりはまさかの欠点豆コーヒーで二日酔いの症状を発症!笑
欠点豆ってこんなにも気持ちが悪い存在だったのか!!
こんなの自分がコーヒーのお店をやるなら絶対にお客さまの口に入れさすわけにはいかない!!
正直、欠点豆が入っていたとしてもわかる人なんていないだろう‥
こんな面倒くさい作業もうやらないでおこうよ‥
こう考えてしまうくらい大変な作業なので心が折れてそう考え始めていました。
でもあの欠点豆のまずさを口にしたあの日。
どんなに面倒でも、どんなに時間がかかっても。
欠点豆を排除する作業は手を抜かずにやろう!と二人で心に誓いました。
欠点豆が入るだけでコーヒーはまずくなる。
まずいコーヒーを売って自分たちの評価が落ちるのは自業自得。
でも、私たちがまずいコーヒーを売ることでブラジルのチオ(伯父)が人生をかけて作り上げたコーヒー豆の評価を落とすことになる。
それだけは絶対にしちゃいけないことだと思いました。
小さな焙煎屋さんだからこそできること
この欠点豆のピッキング作業。
労力もコストもかかるので、大手のコーヒーショップはやりません。
1日に数100kgものコーヒー豆を販売するような大手チェーンが欠点豆の選別をいちいちできるはずがありませんよね‥
だって、1kgの選別だけに30分以上かかるんですよ(´;ω;`)
本当〜〜〜に骨の折れる作業です。
コンビニコーヒーも、豆を見てみると欠点豆混ざりまくってます。
(超いやな客ですみません。)
しかし!欠点豆が含まれたまま豆を焙煎してしまうと、出来上がりのコーヒーの味に大きな変化をもたらしてしまいます。
それは実際に欠点豆のみの焙煎して飲んでみた私たちが実証済み。
欠点豆を排除せずに焙煎するというのは、虫に食われカビてしまったお米を炊いて食べるようなものです。
なので、私たちはやります!!
とてつもなく果てしない作業ですが、やります!!
徹底的に排除しまくります!!
豆の量が少なくなり原価がどんどん高騰しようともやり抜きます!!(しつこい?笑)
そして焙煎し終わった後にもダブルチェックをします。
このダブルチェックがとーっても大切。
人間なので見落としがありますからね(・ω・` )
念には念を!
すべては、美味しいコーヒーをお届けするため。
「コーヒーの苦味や酸味がきらい」という人にも
「コーヒーってこんなに飲みやすいの?」と言ってもらうため。
コーヒーって本当はおいしんだ!ということをもっともっと伝えるため。
コーヒーってカフェインを取るためだけにあるんじゃない!
コーヒーって本当はもっと美味しい!
そう思ってもらえたら本望だなと思います*
チオ(伯父)が作るコーヒーは天下一品!
そして美味しくない理由となる欠点豆は徹底的に排除し、おいしさを伝えるために今日も私たちは沖縄で頑張っています。
最後に宣伝になってしまいますが‥/////
コーヒーが好きな人も、コーヒーが飲めないという人にも喜んでもらえる
日本一飲みやすい、ほっとできるコーヒー豆販売してます。
よかったら一度試してみてください( ´ ▽ ` )
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